「既卒になるとまともな会社へ就職は厳しい」
「求人はブラック企業しかない」
「フリーターや派遣しか道はない」
こんな話を聞くと、「既卒の自分は就職できないかも」と不安になりますよね。
もしかしたら、就活がなかなかうまくいかずに悩んでいる方もいるかもしれません。
実はぼくも、既卒のフリーターから就職した経験があるので、その気持ちはよくわかります。
でも、「既卒だから就職できない」「ブラック企業への就職やフリーターしか道がない」というのは正しくありません。
たしかに、既卒から正社員になるのは簡単ではありませんが、世の中には求人がたくさんありますし、やりがいのあるホワイトな会社へ就職することもできます。ぼく自身がそうでした。
そこでこの記事では、「就活がうまくいかないときの対処法」として以下の4つのコツをお伝えしていきます。
- 現実を知って前を向く
- ネガティブ思考になる前にリフレッシュ
- 就活が厳しい原因に目を向ける
- 既卒就活のコツをおさえる
そもそも、新卒の就職に失敗したらやり直しがきかないなんて、そんなのおかしいと思いませんか?
この記事の流れ
「既卒は就職できないなんて嘘!?」現実を知って前を向こう

まずは、思い込みや一般論で「既卒は就職できない」「ブラックばかり」と考えるのではなく、「既卒就活の現実」を知ることからはじめましょう。
既卒者の就職率は上昇傾向にある
最初に知っておきたいのは、既卒者の就職率についてです。
以下は、厚生労働省が発表している「若者雇用関連のデータ」から、フリーターから正社員へ転職をした割合を抜き出したものです。
- フリーター歴半年 72.5%
- フリーター歴1年から2年 60.0%
- フリーター歴3年超 57.0%
フリーター歴が半年の場合、約7割が就職を成功させ、3年超えでも約6割は正社員になっていることがわかりますよね。
また、マイナビが発表している「既卒者の内定率」のデータでは、近年既卒者の内定率が上昇傾向にあることがわかっています。
- 2015年 43.2%
- 2013年 29.0%
もちろん、新卒の内定率に比べれば、その割合は低くなりますが、「既卒者やフリーターでも正社員就職はできる」という証拠です。
既卒から就職するチャンスは広がっている
次に知っておきたいのは、既卒の就職チャンスは広がっているということです。
近年は、「人手不足」「売り手市場」と言われ、企業は新卒者の獲得が難しい傾向にあります。
その影響で、新卒だけではなく、「第二新卒者」「既卒者」のニーズが高まっています。
※第二新卒というのは、新卒就職した会社を3年以内に辞めて転職する人のこと。既卒というのは、学校卒業後に就職していない人を指す。
また、とくに中小企業の人材不足は深刻化しているので、中途採用枠でも、
- 未経験可
- フリーター歓迎
- スキル不問
といった求人は増えています。
ですので、「既卒者の就職チャンスは広がっている=就職しやすい状況」と言えます。
知っておきたい!既卒が正社員になれないパターン
最後に知っておきたいのは、既卒者が正社員になれないパターンについてです。

ここでもう一度、先ほど紹介した、厚生労働省が発表の「若者雇用関連のデータ」を見てみましょう。
- フリーター歴半年 72.5%
- フリーター歴1年から2年 60.0%
- フリーター歴2年から3年 62.1%
- フリーター歴3年超 57.0%
このデータを見ると、フリーターの就職率は、フリーター歴1年を過ぎるとガクンと10%以上減少していることがわかります。
実は、未経験者が応募できる求人の数自体も、時間が経つ(年齢が高くなる)につれて減少傾向にあります。

「25歳⇒27歳⇒30歳」を境に、求人がどんどん減っていくことがわかっています。
つまり、既卒から正社員になれないパターンとして「既卒期間が長い」ということが見えてきます。
既卒の中途採用は、新卒採用とは異なり「この時期に良い求人が出る」ということは予測できません。
ですので、
「正社員になりたい」
「就職したい」
と思っているなら、今すぐに動き出しましょう。
1年後に就活するよりも、今就活したほうが正社員になれる可能性は高いです。
「既卒は就活できない」とネガティブ思考はやめてリフレッシュ

では、2つめの「就活がうまくいかないときの対処法」をお話ししていきます。
就活がうまくいかないと、
既卒の就活はやっぱり厳しい
就活なんて無理かも
このように、ネガティブ思考に陥ってしまいますよね。
負のスパイラルにハマってしまう方もいるはずです。
そんな就活がうまくいかずに本当に落ち込んでしまったときは、就活から一旦離れてみることをおすすめします。
2〜3日くらいは就活を忘れて、
- 好きなことを思いっきり楽む
- 1日いっぱい寝て過ごす
- 小旅行に出かけてみる
など、休息時間を設けて頭をリフレッシュしてみてください。
既卒からの就活でもっともNGなのは、就活がうまくいかないからと燃え尽きて、就活自体を諦めてしまうことです。
就活は、諦めずにチャレンジし続けることが大切。そうすれば、必ず結果はついてきます。
そのためには、燃え尽きる前に休息時間をつくって、気持ちをリフレッシュすることも必要です。
ネガティブな気持ちのまま就活しても結果はでないので、気持ちを立て直す時間も確保しましょう。
見極めたい「2つの既卒の就活がうまくいかない原因」
続いて、3つめの「就活がうまくいかないときの対処法」は、既卒の就活がうまくいかない原因を見極めるということです。

実は、既卒の就活がうまくいかない原因は、次の2つに分かれます。
- 「自分で解決できる原因」
- 「自分ではどうしようもできない原因」
自分で解決できる原因とは、
- 面接でのアピール方法
- 話し方
- 就活マナー
- モチベーション
- 応募書類の書き方
などで、逆に自分ではどうしようもできない原因というのは、
- 企業の採用基準と合っていなかった
- 企業がもとめる人物像とは違った
- 他の応募者がほんの少し勝っていた
などですね。
例えば、「既卒者・フリーターは採用しない」と考えている企業に応募しても、書類で落とされるのは普通ですし、企業が求める人物像と異なる場合も、本当の意味で「縁がなかった」と言えるケースです。
就活では、スキルや自己PRに問題があるというよりは、「単純に企業のニーズと合致しなかった」と理由で不採用となるケースも多いです。
もし、「自分ではどうしようもできない原因」が理由で不合格になっているなら、いくら悩んでも答えは出ませんし、悩むだけ損です。
ですので、
- 「自分で解決できる原因」
- 「自分ではどうしようもできない原因」
どちらが原因で就活がうまくいかないかをきちんと見極めて、悩むのであれば、「自分で解決できる原因のみ」を深掘りするようにして精神的な負担を減らしましょう。
就職できないとは言わせない!既卒就活を成功させるコツ

それでは、最後4つめの「就活がうまくいかないときの対処法」として、既卒就活のコツをお伝えします。
「既卒者募集の理由」を知って就活に臨む
実は、既卒者を募集する企業は、以下のような理由で既卒の採用を望んでいます。
- 若手を採用したい
- 未経験者を募集したい
- 勤労意欲が高そうだから
(引用データ:『第46回 既卒業者について』en転職より一部抜粋)
「若手を採用したい」「未経験者を募集したい」という理由に次いで、「勤労意欲が高そうだから」というやる気を求める企業がとても多いことがわかっています。
また、既卒とは少々属性が異なりますが、社会人経験が浅い第二新卒者の採用で「人事が重視する理由」を調査したデータによれば、
人事が重視する理由ベスト5
- やる気
- ポテンシャル・将来性
- バイタリティ
- 社会人スキル
- 考え方が柔軟
引用データ:リクナビNEXTより
このように、「やる気や熱意」「ポテンシャル」「考え方」などを重要視していることがわかります。
つまり、既卒から就職をするには、無理をしてスキルや経験、資格などをアピールするよりも、
- やる気や熱意
- 将来性
- 自分はどんな人間か
をきちんと伝えることが大切です。
当たり前の事と思うかもしれませんが、最後は「人柄」「熱意」などの人間的な部分で決まることも多いので、ぜひもう一度アピール内容をチェックしてみてください。
既卒のマイナスをフォローする

「既卒は就職できない」と弱気になる原因のひとつは、既卒特有のマイナス面にあるのではないでしょうか?
例えば面接官に、
- どうして既卒になったのか?
- 就職しなかった理由は?
- なぜフリーターをしているのか?
こんな鋭い質問を受けるのは不安ですよね。
「既卒になったこと」や「就職しなかったこと」は、就活でマイナスと言えます。
そこでおすすめしたいのは、マイナスに関する質問をプラスに変換して返す方法を身に着けておくことです。
例えば、「どうして既卒になったのか?」という質問に対して、
。。。ということで希望の業界で内定が貰えず、こだわりを捨てきれずにそのまま卒業してしまいました。
自分の決断にはもっと熟慮すべき点があったと思いますし、努力が足りなかったと今は深く反省しております。
このように、「既卒になった理由+反省」を伝えます。
そして、「就職したらどうしていきたいか」今後の展望も併せて伝えましょう。
- 御社でこんな仕事に関わっていきたい
- 将来的には◯◯を任されるように努力したい
など、やる気や熱意を伝えて、マイナスをプラスに変換して締めくくるのがポイントです。
この方法で解答を準備しておけば、既卒のマイナス面はプラスにすることが可能なので、非常におすすめですよ。
既卒の就活がうまくいかないならひとりで悩まない
最後のコツとしてお伝えしたいのは、「既卒の就活がうまくいかないときはひとりで悩まない」ということです。

どんなに気持ちが強い人でも、不採用が続いたり、就活のマナーやコツが掴めないと、モチベーションが下がるのは当たり前です。
そんなときは、ひとりで就活をがんばろうとしないで、就活に詳しい人や就活サービスの力を借りましょう。
ぼくも就活がうまくいかずに悩んだときは、就活エージェントを活用して内定まで乗り切りました。
就職エージェントを活用すれば、キャリアアドバイザーと呼ばれる担当者が、
- 希望や状況に合った求人紹介
- 就職の不安や悩み相談
- 面接や書類のアドバイス
- 企業とのやり取りや交渉
などをすべて無料で手伝ってくれるので、就活がグッと楽になります。

また、エージェントのキャリアアドバイザーは、求人企業を訪問して採用担当者と繋がりをもっているので、
- どんな人材がほしいか
- 面接で好印象を与えるコツ
- 会社の雰囲気
などを把握しているケースが多いです。
そのため、情報収集の精度が飛躍的に高まりますし、ブラック企業対策にもなります。
ぼくの場合、
- 書類落ちがグッと減った
- 面接に自信が持てるようになった
- 内定までモチベーションを保てた
などたくさんのメリットがあったので、エージェント活用はおすすめです。
就活がうまくいかないと悩んでいるのなら、まずは就職エージェントに相談してみると良いですよ。
既卒からの就職を専門的にサポートしてくれる就職エージェントを活用する
ただし、就職エージェントは、「既卒の就職を専門的にサポートしてくれるサービス」を選ぶようにしてください。
先ほど挙げたエージェント系サービスは、社会人経験がある転職者を対象にしているので、思ったようなサポートを受けられない可能性が高いです。
とくにおすすめしたいのは、「ジェイック(JAIC)」というサービスです。

ジェイックは未経験者やフリーター、既卒者などに特化した就職サービスで、こんな特徴があります。
- 初めてでも相談しやすい
- 離職率の低い企業を紹介してもらえる
- 無料の就職講座を実施している
ブラック企業対策に強くバックアップもしっかりしているので、未経験でも良い企業に就職しやすいサービスです。
さらに、厚生労働省委託業者が全国でたった43社しか認めていない「職業紹介優良事業者」なので安心して利用できます。
サポート対応地域は、下記のとおり。
東京 神奈川 千葉 埼玉
愛知 大阪 兵庫 広島 宮城
(※対応地域は変わる可能性あり)
会員登録は簡単な入力をすれば1分程度で終わります。

まずは登録をサクッと済ませて、1歩前に進みましょう。
※ジェイックは現在、世の中の情勢からWEB面談もしています。自宅にいながら安心して相談できます。
ジェイックのサポートエリア外で就職する場合は、「第二新卒AGENTneo」というサービスに登録しておきましょう。

第二新卒エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営しているフリーターや既卒者に特化した就職エージェントです。
特徴は、スタッフが全員「第二新卒経験者」ということです。
なかには淡々と機会的にサポートを進めるエージェントもありますが、第二新卒エージェントneoは「二人三脚」で就活を進めていくイメージ。
キャリアアドバイザーや担当者も第二新卒を経験しているので、はじめてエージェントを使う方も安心して相談できるのが大きな魅力です。
もしかするとあまり聞き馴染みがないサービスかもしれませんが、
- 取引企業は1万社以上
- 1人あたり10時間以上サポート
- 訪問済の企業だけを紹介してくれる
このように実力があるエージェントです。
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フリーターや既卒、ニートからの就職を成功させるには、未経験者の就職に特化したサービスを選ぶことが大切です。
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